クラヴィコードと物相飯(もっそうめし)
音楽家・内田輝さんの演奏会のために、京都・臨済宗妙心寺派「長慶院」へ。
内田輝さんはクラヴィコード演奏者。数年前から交流のある友人です。
クラヴィコードは14世紀頃から教会で弾かれていたピアノの原型とも言われ、その音は静寂の中でしか聞けないほど小さく、耳を研ぎ澄ませなければ聴けない楽器です。
「クラヴィコードを弾くと神様が天から降りて聴きにくると言われているんです。」以前、内田さんからそんな話を聞いたことがあります。
この演奏会は、年に三回行われる大本山妙心寺の懺悔の法要「方丈懺法(ほうじょうせんぽう)」が土台となっています。
クラヴィコード(+サックス)と、特別な梵唄(声明)のコラボレーションです。
静寂の中の静寂音を楽しむ。
心を鎮め、清める法要演奏会。
東洋と西洋の「祈り」を合体させた、何とも心に残る会でした。
さて、この演奏会は「座禅体験」と「物相飯」付きなのが特徴です。
今日は「物相飯(もっそうめし)」の考察です。
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「台所にこの道具」が発売されました。
studio482+店主、宮本しばにの新刊本「台所にこの道具」(アノニマスタジオ)が11月1日に発売されました。
道具エッセイ、道具説明ページ、レシピ、3つで構成されています。
16の道具たちが出演します。
すべて日本の伝統的な台所道具です。
外国の方にも日本の道具を知ってもらいたいということで、すべてのページに英語要約が入っています。