「ほうれん草の胡麻ポン酢和え」レシピ
胡麻和えは、どこにでもある料理だけれど、
簡単そうにみえて、実はおいしく作るのが難しい料理だと思う。
ときに外で食べる「胡麻和え」は少し甘すぎる気がするし、
家で作って「これだ!」と思うことも意外と少ない。
最近、ポン酢で胡麻和えを作ってみたところ、酸味が味を引き締め、イケる胡麻和えになったので、覚え書きしておこう。
作り方はこうだ。
まず、
ほうれん草1袋を茹で、手でギュッと絞り、
余裕があったら根っこを上にして醤油を垂らし、またギュッとしぼる。
こうすることで水分がまた出る。
次に、
すり鉢でよく白胡麻(炒りごま大さじ4前後)をする。
すりはじめるとズリズリと音を立ててごまが香ってくる。
しばらくすっていると、ごまの当たる音がなくなる。
さらにする。ごまの油が浮き出てきて、しっとりしてくる。
そうしたらポン酢と砂糖を加えてすり混ぜる。
今回はポン酢大さじ1前後と、砂糖大さじ1/2前後ぐらい入れたか。
ポン酢は自家製。市販のものはもう少し甘いと思うので、好みで砂糖の量を調節したらいい。
だし汁を大さじ半〜1ほど入れて、ねっとり感の強いごまソースを少しやわらかくする。だしがなかったらほうれん草のゆで汁でもいい。
さて、味をみる。「あぁ、おいしい...」となるように調味料を調節する。
さぁ、仕上げだ。
3cmぐらいにカットしたほうれん草をすり鉢に入れ、手で和える。丁寧に手で混ぜ、ごまを全体に行き渡らせる。
すり鉢と手は相棒みたいなものだから、箸で混ぜてはいけない。
これで出来上がり。
さて、
料理するときに「計ること」は大切なのだけれど、
台所での「計る」は2つあると思う。
まず、計量カップやスプーンで計ること。
そして、もうひとつは手と舌で計ることだ。
後者が料理には大切だ。
レシピに書かれた数字はアテにしちゃいけない。
最後は自分の手と舌をアテにする。
それが料理の秘訣だと思う。