宮本しばにの覚え書き

studio482+店主の日々のことを綴ったブログ

「nimai-nitaiブッダガヤでの軌跡」でインドランチ

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東慶寺での「nimai-nitai-ブッダガヤでの軌跡-」がもうすぐ始まります!

私もにわかに豆、米、スパイスを注文したりして、気持ちがワサワサしてきました。

20代前半にヒマラヤをトレッキングしていたときによく食べたダルカレー。あのときの味付けは実にシンプルだったけれど、今回は「ダールダッカ」という、ダルカレーの進化版を作ります!

 

こうや豆腐のタンドリー揚げ」「サラダ」「ジャスミンライス」といっしょに東慶寺の四つ椀でお出しします。

 

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nimai-niaiの代表、廣中桃子さんとはそもそも、独身時代に京都に住んでいたのりちゃんこと井上紀子さんからのご紹介。桃ちゃんと京都の駅ではじめて会ったのが今から5年前ぐらいだったかしら。のりちゃんが東慶寺にお嫁に行き、その3人がこうして集まって一緒に仕事をなんて、これは奇跡だ!
楽しみです。
ぜひ、皆さんお越し下さいませ。

(私の料理担当は5月1日〜3日です。ぜひお声をかけてくださいねー。)

 

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アルブッロと筍のパスタ

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「アルブッロ」とはバター、パルメザンチーズ、塩、こしょうで作るパスタのこと。

茹でたパスタと調味料をボールに入れて混ぜれば出来上がりなので、オイル系パスタより簡単だと思う。

このアルブッロと筍を合わせてみた。

 

作り方(2人分)

1. 下準備。

筍半分(今回は東慶寺でいただいた朝掘りたけのこを使用)を食べやすいサイズに薄くスライスする。

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こしょうは粒こしょうをすり鉢ですって粗挽きにすると、香りが立っておいしい。

パルメザンチーズは山盛大さじ3杯ぐらい用意する。

パスタの湯を沸騰させる。

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2. 筍を炒める。フライパンにオリーブオイル大さじ2、にんにく(スライス)と鷹の爪2/1本を入れて弱火で火にかける。にんにくの香りを油に移しながらゆっくりと炒める。

3. にんにくがチリチリとし出したら、隣のコンロでパスタ150gを茹で始める。太さは好みで(今回はフェデリーニを使用)。

パスタの湯は、まず沸騰した湯2リットルに大さじ2の塩を入れて味を見る。海水より少し薄い塩味を感じるぐらいがよい。茹で上がったパスタだけでもおいしく感じるぐらいの塩加減にするのがポイント。

 

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4. 隣のコンロで火にかけているにんにくがうっすら色づき始めたら、筍を加えて強火にして炒める。たけのこのところどころが焦げておいしいそうになったら、醤油をひとまわりかけてさっと絡め、火を止めて待機。

5. 大きめのボールにバター10gとパスタのゆで汁を大さじ4ほど入れ、バターを溶かし混ぜておく。

 

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6. 若干硬めにパスタが茹で上がったら仕上げにかかる。

ここからは走るつもりで。

まずパスタをボールに入れる。トングを使って全体を手早く混ぜ、3.の筍も投入して混ぜる。 最後にパルメザンチーズとこしょうを加えて混ぜ、出来上がり。

 

オイル系パスタを作るときは、コンロの上で作るので気も焦るし、仕上げが手早くできないこともあってパスタが伸びやすくなるけれど、アルブッロを作るときに火を使うのはパスタを茹でるときだけ。あとはボールで作り上げるので、ハードルが下がって気持ちが楽になる。簡単だ!と思えるのは料理ではとても大切な要素だ。

アルブッロのシンプルなパスタもおいしいのだけれど、にんにくと一緒に炒めた野菜を入れるとまた一段とおいしくなる。

春は筍や山菜、夏はズッキーニや茄子、秋はキノコ、冬はレンコンなど。

オイル系パスタが苦手だったら、アルブッロ+野菜をお試しあれ。

 

 

第一回「しばにゼミ」in 東慶寺

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東慶寺「白蓮舎」

言うなれば、今までの仕事を「形」にしたのが、この「ゼミ」ではないかと思います。

料理教室は1999年からスタートしましたが、数年経った頃、心のどこかで「何かが違う」と思い始めました。

何がどう違うのか。未熟さゆえに、そこから先は靄がかかったようでした。

 

 20年が経った今、モヤモヤしていた思いを整理し、それを拾い集めて、ようやく形となったのが、このゼミです。

お寺でやりたいという思いが強かった。人が静かに料理を見つめ、自分を掘り下げていくのにはぴったりの場所だと思うから。東慶寺にお嫁に行った友人(どうも私たちはどこかの時代で母と息子の関係だったらしい、ふふ)、井上紀子さんのご縁でそれが実現できたことが何より嬉しく、天に感謝した次第です。

 

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このゼミに参加できるのは30歳以上の女性のみ。参加申込みは必ずご自身で、という割と厳しい条件があります。

今回、東慶寺に「料理教室に申し込みたいのですが...。」と電話があったときには「料理教室ではありませんので、東慶寺ブログを今一度お読みになってから、改めてご予約ください。」とお応えしたこともあったようです。

単にレシピを学ぶのではなく、自分で動き、料理しながら考える。お話会では聴いて、話して、自分を深めていくという「見えない部分を観ていく」ゼミです。

私が一方的に提供し、参加者がそれに従うのではなく、それぞれが能動的に何かを発見していく。料理はみんなで行いますが「台所でひとり立っているつもりでやってほしい」とお伝えしました。

 

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第一部は料理。

今回皆さんに作っていただいたのは「豆腐の和グラタン」「そばサラダ」「キャベツのサブジ」です。

グラタンは鰹と昆布だしも使って和寄りに、サブジはごはんのおかずとなるように。

火を止めるタイミング。食材を入れるタイミング。香りを嗅ぎ、音を聞く。

それぞれには合図があるから、それをしっかりと観る。

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キャベツのサブジ

感覚を養うことでレシピが自分のものになります。

失敗してもいい。結果にこだわらず、作る過程のひとつひとつを意識して作って欲しい。自由にね。

 

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食事のあと、第二部はお話し会。

今回は「がんが自然に治る生き方」(ケリー・ターナー著)からの抜粋です。

この本を選んだのは、私が9年半前に乳癌になり、手術も治療もせずに寛解した経験があるです。

この本は寛解したあとに読んだのですが、自分の体験と重なることが多い内容でした。

癌でなくても、病気でなくても、人は日々、様々なことで悩み、苦しみます。今回はその抜粋を読みながら「心がからだに及ぼす影響」についての意見交換をしました。

 

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抜粋はこんな感じです。

「身体をリードするのは心であり、その逆はあり得ません。

科学的にもこのことは事実として明かとなっています。人が心に思考や感情を強く抱くと、即座に強力な作用のあるホルモンが血液中に放出されます。放出されるホルモンの性質は思考や感情の内容によって変わります。身体に有益にもなれば、有害にもなります。

ー中略ー

生きることを心が愉しんでいれば、身体には生気があふれ出します。心が恐れや絶望の状態にあれば、身体は大切な生のエネルギーを受け取れません。」

by ケリー・ターナー

 

ゼミではご両親が癌であるとお話しくださった方や、夫が癌で、術後の毎日がつらく苦しい、と打ち明けられた方もいらっしゃいました。

夫との関係についてを話された方、偶然にも抗がん剤の治療薬の開発をされている方も参加されていました。

それぞれに思うところがあったと思います。

 

私が癌から寛解したときに思ったのは、それまでの自分は心が生きることを楽しんでおらず、いつも「ねばならぬ」で生きていたということ。自らで心を明るくしていく努力を怠っていたんだなぁとつくづく思いました。

 長年「負の心」を持ち続けることが、結局は自分の身体をも負にしていく、と経験上思うところであります。

「心身一如」(肉体と精神は一体)ということです。

 

 さて、心身一如であるを踏まえた上で、もう一つお話しをすれば、

この食材がからだに良い。この食物は〇〇に効く。そんな話を聞けば、人はこぞってそれを買い求めます。

それ自体は決して悪いことではありません。しかし、どんなに良い食事を摂ったとしても、心が腐っていたら(ちょっときつい言葉ですね、すみません)、思考や感情が曲がっていたら、からだに有害になる可能性は否定できないということです。

 

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台所仕事で大切なのは「どう生き、生かすか」です。

人が良いと言うのを買い求めるのではなく、目の前にある人参1本、じゃがいも1個を、どう生かし切るか。そちらの方がよほど心の肥やしになるのではないでしょうか。結局のところ、ひとつの食材を生かし切ることは、その人自身が生き切るということなのです。

 

生かし切る、生き切る、この連動は「気」の流れを良くし、心穏やかにしてくれると思います。人参1本、じゃがいも1個を生かすことで、心身にとって良いエネルギーとなるのです。

心を定めていく。それは周囲に翻弄されずに、自分を生きていくことの第一歩だと思います。

 

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 「しばにゼミ・東慶寺」は今後、細く長く、不定期で開催致します。

次回は7月頃かなぁ....。

 

こちらもぜひお読みください。↓

blog.tokeiji.com

 

おむすびが教えてくれたこと(インタビュー記事)

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去年12月に「おむすびのにぎりかた」(ミシマ社)を大同生命のフリーパーパー「one hour」のコラムで紹介したいということで、インタビューを受けました。。

インタビューアーはコピーライターの竹川圭介さん。今まで2000人ぐらいのインタビューをしてきた方です。

 

取材は3時間以上となりました。時には私がインタビューアーになり、笑。話は死生観にも及びました。

竹川さんの、その記事の書き方、まとめ方が的確で素晴らしく、今までボンヤリと思っていたこともしっかりと文章で表われていて、読みながらハッと気が付かされることもあり、自分の生きる道というものを彼の文章で再認識したわけです。

 

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オフィシャルサイト開設

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これまで作成したオフィシャルサイトは6つ...。

自分のサイトを作るって難しいし、悩むことも多いけれど、

惹かれるサイトって、シンプルで画像や色が落ち着いているデザイン。モノクロがいいなぁと思う。

ということで、新しいサイトをまた作ってみました。

小細工もせず、シンプルなサイトですけれど、よかったら覗いてみてください。


 

皆さま、これからもどうぞよろしくお願い致します。

(写真提供:野口さとこ)

豆腐の和グラタン

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豆腐グラタンのレシピは、ネットで検索するとたくさんありますが、

単にホワイトソースに豆腐を入れて焼き上げても、味のバランスがあまり良いとは言えず、面白みにもかけるなぁと思っていました。

シンプルに豆腐だけのグランをおいしくするには?

その答えは、グラタンを和テイスト寄りにする、でした。

 

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クラヴィコードと物相飯(もっそうめし)

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クラヴィコードと梵唄の会 in 長慶院 (©内田輝)



楽家・内田輝さんの演奏会のために、京都・臨済宗妙心寺派「長慶院」へ。

 

内田輝さんはクラヴィコード演奏者。数年前から交流のある友人です。

クラヴィコードは14世紀頃から教会で弾かれていたピアノの原型とも言われ、その音は静寂の中でしか聞けないほど小さく、耳を研ぎ澄ませなければ聴けない楽器です。

クラヴィコードを弾くと神様が天から降りて聴きにくると言われているんです。」以前、内田さんからそんな話を聞いたことがあります。

この演奏会は、年に三回行われる大本山妙心寺の懺悔の法要「方丈懺法(ほうじょうせんぽう)」が土台となっています。

クラヴィコード(+サックス)と、特別な梵唄(声明)のコラボレーションです。

 

静寂の中の静寂音を楽しむ。

心を鎮め、清める法要演奏会。

東洋と西洋の「祈り」を合体させた、何とも心に残る会でした。

 

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長慶院の物相飯 (©内田輝)

 

さて、この演奏会は「座禅体験」と「物相飯」付きなのが特徴です。

今日は「物相飯(もっそうめし)」の考察です。

 

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宮島工芸製作所の「特上直角おたま」

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台所には欠かせない道具「お玉」。

土鍋には木のお玉がいいと、あちこち探しましたが、その多くは深さが足りず、汁と具材をしっかり囲ってくれるお玉になかなか出会えませんでした。

 

2,3年前に見つけたお玉がこれ。

広島県の宮島で明治時代から木工製品を製作している「宮島工芸製作所」の「特上直角お玉」です。

 

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謹賀新年

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イノシシというよりアナグマですけれど、笑

 

新年明けましておめでとうございます。

 

去年は本の出版のために一年を費やした年で、あっという間に終わってしまいました。

それはそれで、とても幸せな日々を過ごせました。

ひとつの事に一心になることで、分かったことの何と多いことか。

 

時間は有限ですから、今年ものんびりはしていられない。

生き急ぐのだー!

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